相手の立場を理解する

社会人は、それまでの学校や部活などでの人間関係とは異なる環境に身を置くことになります。
特に仕事の指示を出す上司とは、親密でありながら年齢やキャリア、性別や人生観まで違うことも珍しくありません。そのため上司からの指示が適切に思えなかったり、自分を貶めようとしているようなマイナスイメージを膨らませることもあるでしょう。

まず上司との関係で大切なのは、部下である自分よりも人生経験が豊かなことを理解することです。
しかし、そうは言っても到底納得できないと感じることもあるかも知れません。それでも考え方を理解する必要があるのは、部下としてではなく、人間として学べることを見つけるためです。
どちらが優れているのかを考えているうちは、部下である立場を理解できていません。立場の異なる溝を埋めて考え方を尊重しながらも、さらに自分の気持ちや考えを伝え、承認させることが大切です。

どうして分かってくれないんだろうと感じることもあるでしょう。しかし、自分の意見だけを伝えても、相手は納得しないものです。
立場を理解し意見を尊重した上で自分の想いを伝えることは、学校や部活などでは学べなかった部分です。先輩だから絶対なのだというように、体育会のような明確な上下がある場合とは違い、相手を納得させる手段をいくつも考えるところに会社組織での人間関係には意味があるのです。

相手にすれば、同じ年頃に同じような悩みを抱えて今に至ったのですから、実は部下の気持ちもよく分かっているのです。しかし物分かり良くならないのは、やはり会社組織という関係を保つ必要を感じているためでしょう。
こういったことを理解し、上司との良好な関係を築いていってください。